永井均「存在と時間 哲学探究1」の要約と感想

このブログで私は、永井均という哲学者が書いた「存在と時間 哲学探究1」(文藝春秋)という本について、要約や感想を書いています。私は、哲学とか一度も勉強したことがなくて、哲学は全くのど素人なのですが、この本がすっごく大好きで、何回も繰り返し読みました。そして、ぜひたくさんの人に読んでもらいたいな、と思って、このブログを書きました。人生においてすっごく大事なことがぎっしり詰まった本だと思います。特に、悩みや苦しみを抱えている人が読むと、その悩みや苦しみが消えてしまうかもしれません。

宗教的説明はありうるか

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宗教的説明はありうるか

【要約】

1~10段落(28頁)

誰にでも存在する霊魂や仏性をもっては私という例外的存在を説明できず、自分にだけ霊魂があるとか他人は皆実はゾンビだと考えれば無内包の現実性に実在的(リアル)な内包が与えられてしまう。また「私がこの世界の中のどの人であるかを神が識別する」ことの意味が分からない以上、神にその能力はなく、神に「その人がなぜか私である」という事実を作り出す力はない。よって、宗教的説明もあり得ない。