第3章 私が安倍晋三になってもなったという変化は起きない
(無題)
【要約】
1~7段落(43頁)
私が安倍晋三になったとしても、そのことは世界にいかなる痕跡も残さない。記憶は移られた側の心が持つはたらきゆえに、この事実は原理的に記憶不可能だからであり、また、移られた側の心の内にも「世界が現実にそこから開けている唯一の原点」という性質がもともとあったからである。
8~11段落(47頁)
それゆえ「現実に唯一の原点」などそもそも存在しないと言え(B系列)、「唯一の」や「現実に」が多重化される階層が成立するとも言える(A系列)。