永井均「存在と時間 哲学探究1」の要約と感想

このブログで私は、永井均という哲学者が書いた「存在と時間 哲学探究1」(文藝春秋)という本について、要約や感想を書いています。私は、哲学とか一度も勉強したことがなくて、哲学は全くのど素人なのですが、この本がすっごく大好きで、何回も繰り返し読みました。そして、ぜひたくさんの人に読んでもらいたいな、と思って、このブログを書きました。人生においてすっごく大事なことがぎっしり詰まった本だと思います。特に、悩みや苦しみを抱えている人が読むと、その悩みや苦しみが消えてしまうかもしれません。

しかし真に典型的なのは〈私〉ではなく〈今〉である

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しかし真に典型的なのは〈私〉ではなく〈今〉である

【要約】

1~7段落(48頁)

〈私〉と同型の議論が〈今〉について成り立つ。明白に私ではない安倍晋三にかんして、その安倍晋三における私という人のあり方の成立を認めている(認めなかったら彼は人であることができない)のと同様に、明白に今ではない「さっき」に、この現実の今が端的に今であるのと同じ意味での今が成立していたことを認めている(認めないことはできない)のである。