しかし真に驚くべきなのは他者における〈私〉である
【要約】
1~10段落(51頁)
記憶という不可思議な現象が存在することによって、過去の場合は、「それが今だった時」に直接アクセスできる。さっきの出来事は、かならずさっきにおける今の出来事として思い出されるからである。しかし、驚くべきことに、他者については、記憶に相当する直接的アクセスのルートが全くないにもかかわらず、私は、「他者における私」の存在を受け入れている。
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【感想】
ちょっと油断するとすぐに自分が「この人」であることを忘れてしまいますよね!
自分がこの人であることに確信が持てないから、可能世界(他人であることもあり得た、こうしていたらこうなった・・)を構想するのでしょうか・・・。