永井均「存在と時間 哲学探究1」の要約と感想

このブログで私は、永井均という哲学者が書いた「存在と時間 哲学探究1」(文藝春秋)という本について、要約や感想を書いています。私は、哲学とか一度も勉強したことがなくて、哲学は全くのど素人なのですが、この本がすっごく大好きで、何回も繰り返し読みました。そして、ぜひたくさんの人に読んでもらいたいな、と思って、このブログを書きました。人生においてすっごく大事なことがぎっしり詰まった本だと思います。特に、悩みや苦しみを抱えている人が読むと、その悩みや苦しみが消えてしまうかもしれません。

暫定的な結論――〈私〉も〈今〉も実在しない

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暫定的な結論――〈私〉も〈今〉も実在しない

【要約】

1~2段落(72頁)

〈私〉は持続せず、〈今〉は移動しない。また、〈私〉も〈今〉もコミュニケーションには関与しない。この2つの結論ゆえ、〈私〉も〈今〉も実在しない。〈私〉も〈今〉も、われわれの直観能力に基づく客観的時間空間という条件づけを経由していないものとして、またわれわれの概念能力に基づくカテゴリーという条件づけを経由していないものとして、つまり「物自体」として、いきなり、むきだしで、ただ存在する。

 

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【感想】

「実在しないからまったく存在しない」とは言えない、のであれば、安倍に移動した事実が消えるからと言って、移動できないとは言えないのではないか。