暫定的な結論――〈私〉も〈今〉も実在しない
【要約】
1~2段落(72頁)
〈私〉は持続せず、〈今〉は移動しない。また、〈私〉も〈今〉もコミュニケーションには関与しない。この2つの結論ゆえ、〈私〉も〈今〉も実在しない。〈私〉も〈今〉も、われわれの直観能力に基づく客観的時間空間という条件づけを経由していないものとして、またわれわれの概念能力に基づくカテゴリーという条件づけを経由していないものとして、つまり「物自体」として、いきなり、むきだしで、ただ存在する。
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【感想】
「実在しないからまったく存在しない」とは言えない、のであれば、安倍に移動した事実が消えるからと言って、移動できないとは言えないのではないか。