永井均「存在と時間 哲学探究1」の要約と感想

このブログで私は、永井均という哲学者が書いた「存在と時間 哲学探究1」(文藝春秋)という本について、要約や感想を書いています。私は、哲学とか一度も勉強したことがなくて、哲学は全くのど素人なのですが、この本がすっごく大好きで、何回も繰り返し読みました。そして、ぜひたくさんの人に読んでもらいたいな、と思って、このブログを書きました。人生においてすっごく大事なことがぎっしり詰まった本だと思います。特に、悩みや苦しみを抱えている人が読むと、その悩みや苦しみが消えてしまうかもしれません。

無知の知 本質探究 想起説

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無知の知 本質探究 想起説

【要約】

1~4段落(146頁)

ソクラテスが、「私は知らないことを知っている」と語ったその「知らないこと」(それゆえ知ろうとしたこと)が、この「自明すぎてむしろ明らかに見ることができないこと」(たとえば、善や記憶や時間や数や私の本質)であった。それらについては、その本質を知らなくても、その本質以外の通常は成り立っている条件に支えられて、問題なくふつうの判断がくだせるから、その本質を知らないことに気が付かない。