前回言おうと思っていたこと
1~4段落(108頁)
Nと呼ばれている私がN1とN2に分裂したケースで、分裂後なぜか私がN1だった場合、このどうしようもない現実性から出発してみんなに共通の(つまり自分自身を多数の人間のうちの一人として含む)客観的世界を構築し、このどうしようもない現実性に「単なる偶然」という身分を与えるためには、N1は超越論的統覚であらざるを得ない。その理由は、そうでなければ自分を他者たちと並び立つ一人の人間として位置づけて相対化し、「単なる偶然」という身分を与えることができないからである。
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【感想】
ちょっとトートロジーっぽい書き方になっていますが、原文の趣旨はこのとおりだと思います。